双子を妊娠された皆さん、おめでとうございます。
双子を授かった喜びと、出産への不安で日々を過ごされているかと思います。
お腹の大きさやそれに伴う妊娠線、増える体重など、
自分の身体の変化に戸惑うこともあるかと思います。
この記事は、双子の妊娠、出産までの「妊婦の身体の変化」について、
自身の経験談を基に、
辛かった事や失敗談も含めて、皆さんにお伝えしたいとおもいます。
知っていれば避けられる事例もありますので、
ご自身の対策として取り入れてくださると嬉しいです。
双子の妊娠、お腹はどこまで大きくなる⁇
5ヶ月を過ぎた頃から、
お腹がメキメキと大きくなり、体重増加がとまりませんでした。
まだまだ先は長いのに、見た目はしっかり妊婦さん。
「いったいどこまで大きくなるんだろう?」
そんな不安を抱えていました。
どんな変化が待っていたのか、
お伝えしていきますね!
お腹のサイズは腹囲1メートルを超える⁈
単児の場合のお腹周りは臨月で85㎝~90㎝位ですが、
双子の場合100㎝、1mを超えると言われています。
実際私は32週で100㎝、1mを超えてしまいました。
お腹が大きすぎて、妊婦用のパジャマのボタンがとまらなくなっていました。
子宮やら内臓やら全ての臓器があばら骨を圧迫していて、
両胸の直ぐ下に双子の胎動を感じていました。
子宮底長は48㎝に達していました。
単児の場合32週で子宮底長が30㎝なので、18㎝も高い位置まで
子宮が上がっていることになります。
よって、「私の胃はいま何処に位置しているんだろう?」
という感じでした。
食事制限をしても増え続ける体重
妊婦は太りやすくなります。
多くの妊婦さんが、妊娠中の体重増加に頭を悩ませています。
妊娠すると、赤ちゃんを育てるために「ある程度の脂肪」が必要になるそうです。
ホルモンが分泌して、身体に脂肪がつきやすくなります。
赤ちゃんに血液を循環させるため、自分の身体の血液量が50%増えるそうです。
その分も体重増加となります。
とはいえ、体重が増えすぎてしまうと「母体にも赤ちゃんにもリスクがある」ので、
体重管理は必須です。
妊娠初期から、産婦人科医より急激な体重増加がないよう指導を受けることになります。
どんなリスクがあるの?
1. 妊娠高血圧症候群になるリスク
- 高血圧で胎盤機能が低下する為、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給が低下して、脳の酸素不足や発育不全が起こりやすくなります。
2. 産道に脂肪がつき、狭くなるため難産になるリスク
- 出産時、赤ちゃん、妊婦ともに負担がかかります。
栄養バランスに気を付けて、塩分の取り過ぎに注意を払って欲しいと思います。
理想の体重増加は?
理想的な体重増加は単胎児の場合7㎏~12㎏ですが、
双子の場合「15㎏を超えないこと」と言われています。
ただし、双子の場合妊娠後期は体を動かすことが困難になります。
身体が重いこともありますが、
早産のリスクがあるので積極的に体を動かすことが難しくなります。
体重管理が難しく、体重計に乗ってはため息をつくこともありました。
48㎏だった体重は出産前には64㎏になり、16㎏も増えていました。
33週で出産となってしまいましたので、
あと、4~7週お腹にいたら一体何㎏増えたのでしょう。
皆さんは、上手に栄養を取りつつ、体重が増えすぎなよう気を付けて過ごして下さいね。
管理入院になった妊娠後期
25週で家の近くの産婦人科から、NICU施設の整った産婦人科に移りました。
双子の場合、早産になりやすいリスクから、
施設の整った産婦人科での管理入院を奨められます。
管理入院とは、万が一のトラブルに備えて出産まで入院する事です。
入院の時期は妊娠経過や、母体の状態、それぞれの産婦人科の基準によって異なります。
私の場合、まだ26週だったのですが、
子宮口が 1㎝ 開いてしまっているとのことで、直ぐに管理入院となってしまいました。
それからはずっと、ベッドでの安静を強いられました。
管理入院生活の様子
入院生活の様子はそれぞれ違うと思いますが参考までに自身の様子を記してみますね。
- お腹の張りを抑える為の点滴に24時間繋がれており、針の痛みと点滴によるのぼせが不快でした。
- 血圧とお腹の張りを常に測定していました。
- 定期的な超音波検査や、医師の問診があり、塩分を管理された食事を取っていました。
- 体調良いときはシャワーを許されますが、タオルで身体を拭く生活でした。
振り返れば辛いことばかりでしたが、
それでも「胎児の心音」を毎日確認してくれる事と、
何かあれば直ぐに対処してもらえる安心感は、辛い病院生活に変えられないものがありました。
管理入院を予定している方は、クッションを持参する事をお勧めします。
妊娠後期は、
仰向けに寝るとお腹の重みで背中の静脈が圧迫され、
横を向いて寝てもお腹を支える事が難しくなります。
横向きでお腹にクッションをあてて支え、
両足にの間にもう一つ挟むと楽になるそうです。
またこの時期は、子宮が膀胱を圧迫するのでトイレが近くなり、
夜はあまり眠れなくなるかもしれません。
妊娠線には逆らえない⁈
妊娠したらやはり気になるのは、妊娠線をいかに防ぐかですよね。
双子の場合、単胎児よりお腹がおおきくなります。
妊娠線も覚悟かなと思いつつ、予防クリームを塗っていました。
入院生活のとあるある日、ふと気になって手鏡で下腹部を見ると、
(下腹は自分では見えなくなっています)(笑)
下腹いっぱいに妊娠線が広がっていました。
ショックで、巡回にきた看護師さんに、
「妊娠線って一度出来ると消えないって本当ですか?」
と聞いたことを鮮明に覚えています。
その時の看護師さんの答えが、まだ20代の私には衝撃だったのですが、
「日にちが経てば段々白くなって目立たなくなるよ、でも皮はねー。」と。
その通りでした。
線は段々白くなって目立たなくなりましたが、
伸びてしまった皮が出産前に、戻ることはありませんでした。(汗)
妊娠線はなぜ出来る?
妊娠線は急激に体重が増えたときにできやすいと言われています。
双子の場合、妊娠後期にお腹が急に大きくなりますので、注意が必要です。
急にお腹が大きくなるので、皮膚の伸びに皮膚の下の組織がついていけずに
破裂してしまうそうです。
そのため赤紫色をしています。
妊娠線のできやすい人としては、
- 多胎妊娠・経産婦・皮下脂肪が多い・高齢出産
- 小柄・瘦せ型
- 妊娠線のある家族がいる・乾燥肌
などの特徴があるそうです。
ですが、双子ママでも妊娠線が出来なかった人もいます!
妊娠初期から「お腹」「胸」「お尻」など、
できやすい箇所にクリームを塗り、乾燥を防ぐことが重要です!
出産後は、コルセットをしっかり巻いて「広がったあばら骨」「骨盤」
「たるんだお腹」を引き締めるように、頑張ってください。
産後は勝負です!
私は産後ケアをさぼってしまったので、
広がってしまったあばら骨を、元の位置に戻すことができませんでした。
最後に
双子の妊娠初期はつわりが酷く、中期には「臨月?」
と間違われるくらいお腹がおおきくなります。
そして後期には動くのが大変になり、
母体と胎児の安全の為に管理入院になるかもしれません。
双子を妊娠中は想像もしていなかった大変なことを経験するかもしれません。
出産後も、
忙しい日々が待っています。
それでも私にとって、双子を授かり育てた経験は、
本当に「幸せで、かけがえのない日々」になっています。
双子ママの皆さんが、
健全な心と身体で双子の出産を無事に終えますことを心からお祈りしています。
それでは、また。
See you.
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